出展100社を超える学内セミナーを、学生のLINEから1タップに。公立大学で、要件整理から約5週間で本番運用を始めた「セミナーナビ」

パイロット Web LINE 求人 2026

プロジェクト概要

クライアント Public university (anonymised)
課題 公立大学の学内業界研究セミナー(出展100社超)で、紙とPDFだった企業一覧を、学生がLINEから1タップで開ける「セミナーナビ」に置き換えました。学生は来場前に会いたい企業を絞り込め、大学は閲覧や訪問をデータで確認できます。要件整理から約5週間で本番運用を始めています。
ソリューション 最初の打ち合わせで、セミナーの開催形態、対象の学部、大学として測りたい指標を整理しました。打ち合わせと確認事項のやり取りは日本語で直接行い、決まったこととまだ決まっていないことを毎回書面で共有しています。まず一部の学部で先行導入し、効果を確かめてから対象を広げるかどうかを大学と一緒に判断する順番にしました。
契約形態 VAONが提供・運用するサービス(大学側でのサーバ保有・保守は不要)
期間 1ヶ月
出展100社を超える学内セミナーを、学生のLINEから1タップに。公立大学で、要件整理から約5週間で本番運用を始めた「セミナーナビ」

プロジェクトの背景

ある公立大学では、毎年秋に学内で業界研究セミナーを開いています。出展企業は100社を超えますが、企業の情報は紙のパンフレットとPDFでしか配られていませんでした。学生が来場前に「自分が会うべき企業」を絞り込む手段がなく、当日の会場で初めて企業を知る、という状態でした。 VAONはこの大学を先行導入校として、学生がふだん使っているLINEから1タップで開けるセミナー支援サービス「セミナーナビ」を共同で開発しました。要件整理から約5週間で、2026年10月に本番運用を始めています。学生は来場前に企業を検索・比較して訪問の計画を立て、大学は閲覧や訪問の記録をデータで確認できます。

課題

1

100社を超える企業情報が紙とPDFにしかなく、学生が来場前に絞り込めなかった

業種や勤務地、自分の学部が採用対象かどうかで企業を絞り込む方法がありませんでした。会いたい企業を探すには、資料を1社ずつ読むしかありません。結果として、多くの学生が「何となく」会場を回ることになっていました。

2

「会いたい企業」が見つからなければ、会場へ足を運ぶ理由にならない

セミナーは平日に複数日に分けて開かれ、授業や移動の時間を割いて参加する必要があります。事前に「この日にこの企業に会える」とわかっていなければ、学生にとって参加する理由がはっきりしません。

3

誰がどの企業を見て、訪問したかの記録がなかった

学生の閲覧や訪問は記録されていませんでした。セミナーの成果を数字で振り返れず、学生への個別の就職指導にも、出展企業へのフィードバックにも、次年度の企業誘致にも使えるデータがありませんでした。

4

学生の個人情報を扱う以上、大学として説明できる設計が前提だった

志望業種や訪問先は、学生にとって個人的な情報です。便利さのために情報を集めすぎれば、大学として説明がつきません。必要な情報だけを持ち、見られる人を限定し、操作を記録できることが導入の条件でした。

VAONのソリューション

最初の打ち合わせで、セミナーの開催形態、対象の学部、大学として測りたい指標を整理しました。打ち合わせと確認事項のやり取りは日本語で直接行い、決まったこととまだ決まっていないことを毎回書面で共有しています。まず一部の学部で先行導入し、効果を確かめてから対象を広げるかどうかを大学と一緒に判断する順番にしました。

学生向け:すぐ使えて、会いたい企業が見つかる

インストール不要。LINEから1タップで起動。LINEの公式SDK(LIFF)を使い、大学の公式LINEのメニューから開く形にしました。アプリのダウンロードもID・パスワードも不要なので、「入れてもらう」段階で学生を取りこぼしません。

おすすめ企業は、理由を説明できるルールベース方式。所属学部・志望業種・志望職種の一致度を点数化して表示します。生成AIは使わないため、同じ条件なら必ず同じ結果になり、「志望業種と一致」のように理由も表示できます。配点は大学側が管理画面で調整し、変更前にプレビューで確認できます。

AIチャットは、大学が登録した情報の範囲でだけ答える。「この日に会える情報通信の企業は?」と聞くと、条件に合う企業をカードで返します。登録データにない質問には推測で答えず、大学の問い合わせ窓口を案内します。

大学向け:運用の負担が軽く、データを丁寧に扱う

会場の電波が弱くても使える。企業情報を端末に保存するWebアプリ(PWA)にしました。オフライン中の操作は、通信が戻ったあとに同期します。

企業登録は、担当部署が使い慣れたExcelから一括取込。取込前に差分を確認でき、一定時間内なら取り消せます。学生がお気に入り登録した企業は削除せず非公開にするため、学生側のデータが壊れません。

氏名は集めない。学生はニックネームで利用します。管理者の操作は、個人の詳細画面の閲覧も含めて記録します。サーバは日本国内リージョンでの構築に対応しています。

主な機能

1

大学の公式LINEのメニューから起動。インストール・会員登録不要で、4ステップ・約1分で使い始められる。

2

開催日・業種・勤務地・自分の学部が採用対象かどうかで絞り込み。企業カードに卒業生の在籍数も表示。

3

ひらがな・カタカナの表記ゆれを吸収する検索。

4

理由を表示するルールベースのおすすめ企業。配点は大学側で調整・プレビュー可能。

5

登録データの範囲だけで答えるAIチャット。範囲外は大学の問い合わせ窓口へ案内。

6

日別の利用者数・閲覧数の多い企業を見られる管理画面。企業別の閲覧・訪問をPDFレポートで出力。

提供価値

要件整理から本番運用まで約5週間。要件整理、出展企業データの取込、LINE連携、学内でのテストを経て、学生への告知期間を確保できるよう、セミナー開催日から逆算したスケジュールで本番運用を始めました。

インストールも会員登録も不要。4ステップ・約1分で使い始められます。学生はLINEのメニューをタップし、所属・興味のある業種・希望職種などを選ぶだけ。志望が決まっていない学生のために「まだ決めていない」も選べます。

開催日・業種・学部などの条件で、会いたい企業をすぐに絞り込める。開催日ごとにその日に会える企業だけを表示でき、業種や勤務地、自分の学部が採用対象かどうかでも絞り込めます。卒業生の在籍数も企業カードに表示します。

閲覧・お気に入り・訪問を記録し、企業別のレポートをPDFで出力できる。大学の管理画面では日別の利用者数や閲覧数の多い企業を確認でき、レポートは企業へのフィードバックや次年度の誘致に使えます。

現時点での制約

  1. 1

    参加者数・訪問数への効果は、まだ測定していません。セミナーは開催期間中のため、開催終了後に集計し、大学の確認を得てから追記します。

  2. 2

    訪問記録は、学生自身の操作によるものです。ブースでQRコードを読み取って自動記録する機能は未実装で、今後の拡張として検討しています。

  3. 3

    現在は一部の学部での先行導入です。全学展開は今回の結果を見て判断します。

  4. 4

    出展企業が自分で情報を更新する機能はありません。企業からの変更依頼を大学側が確認し、更新する運用です。

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